こんな悩みにお答えします。
この記事を読んでわかること
・起業したときの不安の正体とは
・不安にならない起業家はいない
・起業で不安になったときの解決策5選
会社を辞めて起業したての人やこれから起業を考えている人にとって、不安になる原因と解決策についてご紹介していきます。
僕はなんのコネやスキルもないまま起業したので、毎日が不安でした。もし今と同じ考え方や行動を起業した当時の僕がしていたらもっと楽に起業できたと思います。
起業の不安を取り除くのは、センスや根性ではなくスキルですので後からいくらでも身につけることができます。
女性の方で起業を考えている方は下記の記事も併せてご覧ください。
目次
起業したときの不安の正体とは
起業をするとちゃんと仕事が来るのか、安定する日が来るのかなどの不安なイメージが強いと思いませんか。
実際のところそうなのですが、このような「不安」の正体は種類分けをすると3つに分かれます。
- 不確実性が高いもの
- コントロールできない外部要因
- 知らないことによる不安
順番に解説していきます。
不確実性が高いもの
不確実性が高いものに人は不安を覚えます。
特に、日本人は不確実性を嫌う傾向にあるといわれています。
たとえば、「出社さえすれば、30万円が保証されていたサラリーマン」「30万円の売上を自分で取らないと生活できない個人事業主」では後者の方が不確実性は強いですよね。
起業する、事業を起こすとはつまり、「不確実性の渦」に飛び込みむということです。
逆に不確実さが少しずつ確実なものに変わると、不安が小さくなります。
コントロールできない外部要因
コントロールできない外部要因が多いと、不安に駆られます。
つまり、自分で変えられないものに不安を感じやすいということです。
たとえば、他人や過去のことを変えられないことに対する悩みは分かりやすいかもしれません。
「仕入先が思い通りに動いてくれない」「あの時、もっとデータを使ってプレゼンしておけばよかった」と思い悩むこともあると思います。
しかし、自分で変えられないものについて悩んだところで何も変わらず、不安が大きくなるばかりです。
そこで、悩みの原因を他人から自分にシフトすることを試してみてください。
「仕入れ先が思い通りに動いてくれないなら、自分はもっと的確なマニュアルを作る。」
「あの時失敗したプレゼンを踏まえ、次回はもっとデータを収集して臨む。」
など、自分の行動に悩みの原因をシフトすると、解決策が出やすいです。
解決策が見つかると人の不安は小さくなります。
自分自身で変えられることに意識を集中して行動するようにしてみましょう。
知らないことによる不安
人は知らないことに、大きな不安を感じます。
知らない事実に不安の感情で反応することは、人の防衛本能のひとつです。
熱いものに触れるとサッと手を引くように、本能的に不安と捉えることは仕方のないことと割り切ることをおすすめします。
これに対応する方法は一つで、何をすれば良いか知るです。
つまり、知らない不安を自ら作らず、今するべきことを明確にする作業といえます。
例えば、「今月売上が上がらなかったらどうしよう」というざっくりとした不安から、下記ような「実行すべき項目」を考えて、するべきことを明確にします。
インターネット上の広告収入を例に、やるべきことを明確にするプロセスをお伝えします。
数字が小さいほど「ざっくりとした不安」、大きいほど「やるべき項目」に落ちているイメージを掴めるはずです。
- ①「今月売上が上がらなかったらどうしよう」
②「今月の売上はあといくら足りないのだろう?今月はあと15日」
③「今月はあと50万足りない。1件10万円の売上だから、あと5件の成約が必要」
④「5件の成約のためには、20件の問合せが必要」
⑤「20件の問い合わせのためには、このページでは、5000PVが必要」
⑥「5000PVを15日で増やすには、1日あたりの更新頻度を2倍にしなければならない」
⑦「あと15日、更新頻度を2倍にしよう」
あくまで例ですが、このように不安の大きさをざっくりしたものから、やるべき項目まで小さくすると今すべきことが明確になり、知らない不安が解消されます。
特に起業したての時期は売上や利益が上がらないことから、「知らない不安」と戦う日々が多いでしょう。
そんな時こそいったん冷静になって、「何をするべきか」を明確にして1日1日を過ごして不安を乗り越えましょう。
不安にならない起業家はいない
起業家と聞くと、なんだかかっこよくて、成功という言葉が似合いそうですが、拾のところ不安にならない起業家はいません。
起業家全員、大小あれど同じ不安があるからです。それは以下の通りです。
- 圧倒的に失敗が多いから
もう少し掘り下げて解説していきます。
圧倒的に失敗が多い
事業を継続していると、圧倒的に失敗が多いです。
この失敗の数は、起業家全員が抱える共通点と言えます。
起業をしても、10年後には1割しか残らないという厳しい世界です。
そして、立ち上げた事業は10個に1個しか成功しないといわれています。
ユニクロの創業者の柳井さんの著書に「一勝九敗」という本があるように、失敗の連続です。
柳井さんのような頭の良い人でも勝率10%なのですから、僕みたいな凡人ならもっと勝率は下がるのは必須です。
ただし失敗が増えると不安になりますが、挑戦しているからこそ、今失敗できているというのも事実です。
今の失敗は後に必ず役に立ちますので挑戦することを恐れないでください。
起業で不安になったときの解決策5選
ここからは、不安になったときの解決策を5つお伝えします。
身近な内容ですぐに実践できるものをピックアップしてみました。
- なぜ起業したのかを思い出す
- 地道にコツコツ行う
- ポジティブ変換をする
- 紙に書き出し、現状整理
- 第三者に相談する
それではひとつずつ紹介しますね。
なぜ起業したのかを思い出す
原点に立ち返るということは多くの起業家が行っている方法です。
「何のために」起業したのかを一度、思い出してみて下さい。
・誰かの役に立ちたい
・稼ぎたいと思った
・自立したい
など、自分にしか語れない理由があると思います。
「何のために起業したのか」を振り返ってみて、不安を乗り越えた先のことを想像してみて下さい。
そして、ひとつずつ行動するべきことを明確にして、やるべき項目に向かってひとつずつ行動しましょう。
地道にコツコツ行う
地道にコツコツ行えば必ず不安解消につながります。
起業はマラソンを同じで、ゆっくりでもいいから走り続ける必要があります。継続力こそ、成功の最大の秘訣だからです。
しかし、周りの起業家の成功や友人の出世など華々しい様子を見ていると、劣等感に襲われることもあります。
大きな夢を思い描きながらも、1ヶ月前の自分と比べて成長しているか、など小さな成功体験を積んでいきましょう。
そして、地道な継続力でついた自信こそが、不安を解消してくれるはずですよ。
地道な努力と切っても切れない関係のモチベーションについては、下記の記事にまとめました。
ポジティブ変換をする
ポジティブ変換ができると不安の解消につながります。
そして、逆境を楽しむメンタルが作られます。
例えば、不安な状況に陥ったときも「こんな逆境を味わえるのは自分だけだ」とポジティブに考えてみるのです。
そうすると、逆境を乗り越えた先のことをイメージできるので、不安と言う目先の悩みから視点を遠くにずらすことができます。
「不安がある」ということもポジティブ言い換えれば、「不安に感じるほど事業に真剣に向き合っている」ともい言えますね。
数々の成功されている起業家の多くはポジティブ変換が上手です。
小さなことから、ポジティブ変換の練習をしてみましょう。
紙に書き出し、現状整理
紙に書き出す事が現状整理につながります。
不安という感情は先ほどのエネルギーにも使えますし、リスクへの対策としても使えます。
まず、紙に不安を書き出します。
この時、不安に思っていることは全て書き出しましょう。
この方法は「エクスプレッシブライティング」という方法で自分の感情を紙に20分書くだけで、自分の感情を文字で客観視でき、感情の把握とコントロールができます。
感情のコントロールが出来れば、感情が原因の人為的ミスを防げるのでリスクの低減に繋がります。
気持ちの面で、ポジティブ変換を身につけて、実際のアクションプランとして紙に書き出す作業をぜひ実践してみてください。
第三者に相談する
誰かに相談すると、不安の解消につながります。
紙に書き出すことに加えて、声に出して会話をすると気持ちが整理されるでしょう。
このときは、同じ起業を目指している人や先輩の起業家など同じような考えを持っている人に相談をすることをおすすめします。
逆に、会社の元同僚や安定志向の人と相談をすることは避けましょう。
お互いの傷をなめ合ったり、愚痴って終わりといった感じでマイナスのエネルギーをもらってしまうからです。
まとめ
今回は、起業家が抱える不安と解決策についてお話しました。
不安と聞くとネガティブなイメージを持ってしまうことはありますが、考え方を変えることで不安とうまく付き合えます。
厳しいかもしれませんが起業の不安は放置してもなくなりません。だからこそ、考え方を変えて、不安を払拭する具体的な行動を起こしてみましょう。
失敗しないための転職サイト・転職エージェント選び【まずは行動】