仕事って聞くと、その種類は様々ですよね。例えば、「この入力の仕事を明日までに仕上げよう」「課長の仕事は気を遣うので大変だ」「仕事は好きなことをしたほうが良い」など、普段私たちは色々な意味で仕事という言葉を使っています。
簡単で単純な仕事は「作業」と呼ばれます。
また、長きに渡り、生活をしていくもの、夢を実現するためのものは「職業」「稼業」と呼ばれます。
特に心からやりたいと思うような仕事は「ライフワーク」と呼ばれることもあります。
また、同じ仕事であったとしても、意識の持ち方ひとつでまったく異なる意味を持つということもあります。
実は、この意識の持ち方こそが、仕事を「作業」とも「ライフワーク」とも捉えることができるのです。
今回は、仕事の種類について「3人のレンガ職人」から紐解いてみようと思います。
「3人のレンガ職人」から学ぶ、仕事の意味
ある旅人が町を歩いていると、1人の男が道の脇で難しそうな顔をしながらレンガを積んでいました。旅人は、その男のそばに立ち止まってたずねました。
「ここでいったい何をしているのですか?」
すると、男はこう答えました。
「見ればわかるだろう。レンガ積みをしているのさ。毎日毎日、雨の日も強い風の日も、暑い日も寒い日も1日中レンガ積みだ。なんでオレはこんなことをしなければならないのか、まったくついてない」
旅人は、その男に「大変ですね」となぐさめの言葉を残して歩き続けました。
しばらく行くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会いました。しかし、その男は、先ほどの男ほどつらそうには見えませんでした。そこで、また旅人はたずねました。
「ここでいったい何をしているのですか?」
すると、男はこう答えました。
「オレはね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これがオレの仕事でね」
旅人は「それは大変ですね」と、いたわりの言葉をかけました。すると、意外な言葉が返ってきました。
「なんてことはないよ。この仕事でオレは家族を養ってるんだ。この仕事があるから家族全員が食べていけるのだから、大変だなんて言ったらバチが当たるよ」
旅人は、その男に励ましの言葉を残して歩き続けました。さらにもう少し歩くと、別の男がいきいきと楽しそうにレンガを積んでいました。旅人は興味深くたずねました。
「ここでいったい何をしているのですか?」
すると、男は目を輝かせてこう答えました。
「ああ、オレたちのことかい? オレたちは歴史に残る偉大な大聖堂をつくっているんだ」
旅人は「それは大変ですね」と、いたわりの言葉をかけました。すると男は、楽しそうにこう返してきました。
「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ! 素晴らしいだろう!」
旅人は、その男にお礼の言葉を残して、元気いっぱいに歩きはじめました。
-引用元 イソップ童話-
まとめ
今回は、仕事の種類について「3人のレンガ職人」から紐解いてみました。
この3人のレンガ職人は、同じレンガを積むという仕事をしているにもかかわらず、意識の持ち方が違うというだけで、「作業」なのか、「稼業」なのか、「ライフワーク」なのか、と仕事に対する捉え方がまるで違います。
人から羨ましいと思われるような仕事でも、本人からすれば「退屈でつまらない」というものもあれば、一見、単調な作業に思えても「最高の仕事だ」という場合もあるということです。
あなたが今日、行った仕事はどのレンガ積みの仕事でしょうか。
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