職場のモラルハラスメントは、ある日突然始まるものではありません。それは意識的または無意識的に、ハラスメント上司から仕向けられるのです。それには、次の3つのステップがあります。
1.相手を惹きつける
2.相手に影響を与える
3.相手を支配下におく
この3つのステップを経て、職場のモラルハラスメントは行われていくのです。それでは、順番にお話していきましょう。
1.相手を惹きつける
相手を惹きつけるとは、相手が自分から離れられないようにすることです。これは、普通のやり方で行われるわけではありません。
ハラスメント上司は、自己愛性が極度に強い人間であり、自分に好意をいだいている人間をターゲットにします。この相手を引きつけるという好意も、極めて自己愛的な行動であり、自分に魅力があると思いたいがために行われます。
この行為は、自分の欠点を補うためではなく相手を破壊する目的で行われるのです。
2.相手に影響を与える
ハラスメント上司が相手に影響を与える時、相手の感情や弱いところをついたりして、相手の自主性を奪っていきます。こうすることで被害者は自分の本来の考えや行動が取れなくなってしまうのです。
そして、被害者はこのことを全て自分が主体的に行っていると考えるようになります。つまり、「自分が悪い」「できない自分のせいだ」と考えるようになってしまうということです。このことは、ハラスメント上司の狙いでもあるのです。
3.相手を支配下におく
相手を支配下におくということは、相手の意見などは一切認めず、精神的に服従させることを言います。被害者の方は、相手に服従しているため、自分の意見も伝えることができません。
この支配関係の中で、被害者は心理的に束縛されていきます。そして最大の問題点は自分が心理的に侵入を受けているとは自覚していないのです。
まとめ
ハラスメント上司は「相手を惹きつける」「相手に影響を与える」「相手を支配下におく」の3つのステップで被害者を支配していきます。被害者は、加害者に抵抗することもできず、モノとして扱われていってしまうのです。
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