こんな悩みにお答えします。
パワハラといえば、上司が大声で怒鳴り散らすような行為を想像できますよね。まるで親の仇でもあるかのように、何時間にも及んで怒鳴ったりするような上司も残念ながら存在します。
一方、部下の不注意によりミスが発生した場合その行動を正すために、上司が怒鳴ってしまうこともあります。
では、この場合もパワハラとなってしまうのでしょうか。
この記事をご覧いただければ、あなたが受けた行為がパワハラかどうなのか判別をすることができます。
上司が怒鳴る2つのパターン【解説付き】
一般的に上司が怒鳴るような場合、その心理は次のいずれかの状態にあります。
- 怒りによるもの
- 叱るためのもの
結論から言いますと、上司の怒鳴る行為が怒りによるものですと、パワハラに該当する可能性があります。
では、この「怒る」と「叱る」の違いについて順番に解説していきます。
「怒る」とは
怒るとは、不満・不快なことがあって、がまんできない気持ちを表します。
直接、バカにされてたり、物事が上手く行かない場合にも起こりますが、職場では部下のミスによって、上司のの仕事が増えてしまった。
といったことでも怒るという感情は表れます。
「叱る」とは
一方、叱るについても同じような意味となっています。
自分の失敗や相手の言動によって、自分自身の感情が抑えられなくなってしまったときに、叱るという行動に移ります。
言葉として書くと、なんとなく違いはわかりますが、具体的にはどのような違いがあるのでしょう。
続いて、怒ると叱るの違いについてみていきましょう。
上司の怒ると叱るの違いは「感情の矛先」
怒ると叱るの決定的な違いとは「感情の矛先は誰を向いているのか」ということです。
「怒る」という行為は、本人の思っていたことと実際に起ったことのギャップにより、その感情(特に悲しみ)を抑えることができずに表面に出てくるものです。
つまり、自分の思ったとおりにいかなかったことに対する感情ですので、矛先は「自分」にあります。
例えば、
「そんなことをしているとクビだぞ!」
「存在が目障りだ、居るだけで迷惑している」
「バカかお前は、覚えが悪いな」
と解雇やクビ、理不尽な異動をちらつかせ脅すような発言、本人の性格や人格そのものを批判するような発言はパワハラとなり得るでしょう。
一方、「叱る」という行為は、相手に対してもっと良くなって欲しいという意味合いがあるため、その矛先は「相手」となります。
そうは言っても、怒鳴られている最中に怒っているのか、叱っているのかの判断するのはとても難しいことと思います。
「じゃあ、録音をすれば証拠として残るから良いのでは?」と思うかもしれませんが、その場合も注意が必要です。場合によっては、録音をしたあなたが不利な状況になってしまうからです。
パワハラ上司との一部始終を録音しようと考えている人は、下記の記事をご覧ください。
上司をパワハラで訴える前に

ここまで記事を読んでみて、「うちの上司は、パワハラの可能性がある」とお考えかもしれません。
場合によっては、会社を辞めさせたい、訴えたいとお考えかもしれませんが、その場合は注意が必要です。
なぜなら、パワハラで訴えたとしても必ずしも良い結果になるとは限らないからです。
先にお伝えしておくと、パワハラ上司に対して時間やエネルギーを使うのであれば、退職や転職をするための準備に時間を注いだほうが、何倍も価値があります。
すぐにでも辞めたいという状況であれば、「退職代行」という手段があります。
上司に相談することなく手続きを進めてくれる専門の業者なので、一度、相談してみるのもありだと思います。
まとめ
今回は、パワハラの判別方法と怒鳴る理由についてお話しました。
社長、上司、先輩に限らず職場においてはいろいろなシチュエーションで怒鳴るという行為が発生する危険性があります。
叱ると怒るは似たような言葉ではありますが、ただ不満などの感情を爆発させるだけのものと本人の成長のために行っている行為には明確な違いがあります。
あなたの上司は「怒る」と「叱る」どちらの行動が多いでしょうか。もし怒るような上司がいる場合は十分に注意してください。
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