同じ上司からパワハラを受けているのに「深く思い悩んでしまって、うつ病になりやすい人」と「夜お酒を飲んで寝れば、翌朝にはスッキリしている人」がいると思ったことはありませんか。
その人の違いはなんでしょうか。実は、うつ病になりやすい人の性格は「メランコリー親和型性格」といわれるパターンが多いのです。
几帳面で、完璧主義、周りにも気を遣う性格の人は他の人に比べてストレスをためやすいというのは想像に難しくありません。そのストレスが一杯になり、本人の限度を超えてしまうとうつ病にもなってしまいます。
今回は、パワハラの原因を被害者から分析した上で、3つの共通点と解決策についてお話します。
ルールや秩序を守ろうとするあまり、周りの変化に弱い
メランコリー親和型性格の方は、秩序やルールを大切にします。
和を乱すことを嫌い、規則をしっかりと守ろうとします。これは社会生活や集団生活を行う上でとても大切なことですので、周りの人からの評価はとても良いものになります。
しかし問題は、秩序を過剰なまでに大切にしようとすることです。
これは秩序や環境など、自分の周りに変化が起こった場合に上手く対応できなかったり、自分らしさを保てなくなるという危険をはらんでいます。
うつ病を発症しやすい要因として、引っ越し・昇進・結婚・出産・親しい人の死去、などの要因がありますが、これらはどれも自分を取り巻く周りの環境が突然変わり、秩序・ルールの変化への対応が求められるものばかりです。
引っ越しをすれば新しい土地でのルールや規則があるでしょう。会社で昇進すれば、部下を持ったりすることで自分の立場も変わり、今までと全く同じルールで仕事をするわけにはいかなくなります。
また、新しい家族が増えたり、反対に家族が亡くなった場合も周りの環境は大きく変わってしまいます。
メランコリー親和型性格の方はこのような急な環境変化に対して、自分自身を環境の変化に合わせることが苦手であるため、ストレスを受けやすく、結果としてにうつ病を発症してしまいやすいのです。
完璧にやろうとするが、人は完璧にはなれない
メランコリー親和型性格の人の特徴に、几帳面・完璧主義であることがあげられます。他人に迷惑をかけないように、全て一人で完璧にやろうとし、自分に対して高い水準を求めます。
しかし、当然ではありますが完璧な人間などいません。
当たり前の事ですが、どんなに優秀な人でも失敗をすることはあります。自分に対して高い水準(完璧)を要求するけども、実際はそこへは到達できない。その矛盾がストレスを引き起こします。
メランコリー親和型性格は、「完璧主義だけど、完璧には出来ない」という矛盾を抱えた性格なのです。
そして、その目標というのは、実際、難易度も高く、達成不可能なものが多いのです。この完璧と妥協との間のジレンマにより、うつ病を発症しやすいのです。
他人に尽くすあまり、自分を犠牲にしやすい
他人との衝突を避け、他人に対して律儀・誠実に尽くすのもメランコリー親和型性格の人の特徴としてあげられます。
これはとても素晴らしい事なのですが誰かのために献身するということは、とても気を遣うことです。
また、他人の役に立てたということで充実感を感じるというのは、裏を返すと他人によって自分の価値観や存在意義が決まってしまうということにもなります。
他人からの評価というものは、自分ではコントロールできないためそれによって自分の価値観が左右されるということは、自分の価値観が簡単に崩されてしまうということにもなります。
ゆえに、他人のための存在でありすぎると自分にとって重要な他人(家族など)が死去したり自分の元から去ってしまった場合、生き甲斐を失ってしまうことなどにつながってしまいます。
まとめ
今回は、パワハラの原因を被害者から分析、3つの共通点と解決策についてお話しました。
パワハラやモラハラを受けて、うつ病になりやすい人は、自分対して責任を追い求めてしまう傾向にあります。それが、過度のストレスになってうつ病を発症してしまうのです。
メランコリー親和型性格の人が大切にして欲しいことは、自分を追い込まないことです。
多くのことは完璧にできるわけでもなく、すぐに効果のでるものはありません。今よりも少し改善されればそれで十分なのです。その小さな積み重ねが大きな変化をもたらしてくれるのです。
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