激しく怒鳴り散らすパワハラ上司とそれを黙って聞き入る部下がいるときどちらに問題があると思いますか。
パワハラ上司は感情にまかせて様々な暴言を吐き、部下は部下で一見冷静的に見えるかもしれません。この二人をみて、理不尽なのはどちらでしょうか。答えは、両方なのです。人は感情的になると考える前に先に、話したり行動したりすることがあります。
激しく非難されているとき、パワハラ上司の言葉が真実だと思ってしまいそうですが、実際はそんなことはありません。怒りに任せて行ったことに意味はなく、本人も覚えていないことさえあるのです。
今回は、パワハラ上司のような感情的な人間の「心の中にある真実」についてお話します。
パワハラ上司の「心の中にある真実」を掘り下げる
残念ながら、論理的な人にはパワハラ上司の言動が理解できません。なぜなら、このような人は考えてから、話したり行動したりするからです。そして、自分以外の人も同じように行動すると勘違いしているのです。
ですので真面目な部下は、上司に「本当に使えないやつだな」「さっさと出て行け」と言われると本当に自信を失い、出て行ったりしてしまうのです。もしあなたが論理的な考えをお持ちであれば行動を変える必要があります。つまり相手の心の気持ちを掘り下げていく必要があるのです。
では、具体的な方法をご紹介しましょう。
相手は本音で言っているのではない
まず最初にパワハラ上司が「本当にダメなやつだな」「二度と顔を見せるな」といった暴言を吐いてきたとき、このように理解してください。
「相手は本音で言っているのではない」
なぜかと言いますと、相手は自分の感情を抑えきれずにそれを言葉として発しているだけなのです。
その暴言を全く気にするなということは難しいかもしれませんが、鵜呑みにしてはいけないと覚えておいてください。しばらくパワハラ上司の怒りが収まってきたタイミングで次のように尋ねてみてください。
「私に対して憎んでいるのですか。それとも私が○○したこと(しなかったこと)に対してがっかりしているのですか。教えてください」
ここでこのように聞くことはとても勇気のいることでしょう。でも、魔法の呪文だと思ってやってみてください。
パワハラ上司が、「がっかりした」と答えたら、「なぜ、がっかりしたのか」その理由を聞いてみてください。そして、話を深く掘り下げていきそのことについて謝ればいいのです。
これができれば、相手のあなたに対する見る目が変わって優しいものになるでしょう。罵声を浴びせたり、暴言を吐いたりしたのはあなたではないのに、相手に謝るということは不公平に感じるかもしれません。
しかし、論理的で冷静な人というのは知らないうちに感情的な人を傷つけていることもあるということです。気分が悪いときは相手を冷たくしたり、見下すような態度をとることもあるでしょう。だから、どちらにも非があり、謝る必要があるのです。
まずは冷静なあなたがその一歩を踏み出してください。
まとめ
今回は、パワハラ上司のような感情的な人間の「心の中にある真実」についてお話しました。
怒りの中にある感情の中心は、相手への憎みや嫌悪ではなくがっかりしたという失望です。しかしながら、人はその失望をなかなか言葉に出すことがありません。その代わりに暴言や叱責といった行動をとるのです。
「失望しているのか、怒っているのか」と聞かれたとき、人はがっかりしているのだということに気がつき、落ち着きを取り戻すでしょう。その失望はあなた自身ではなく、あなたがした行動の結果によるものだからです。
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