「もう上司のパワハラには耐えきれない」と頭をよぎったことはありませんか。「もう少しがんばれば状況は良くなるかもしれない」「もっと努力しない自分がいけないんだ」と自らを奮い立たせても残念ながらパワハラの被害がなくなることはありません。
パワハラ上司はそんな部下を徹底的に追い込み、自分のやっていることを正しいと思っているからです。
心身ともに疲弊し、心が折れそうになるとパニックを起こし衝動的な行動に出る可能性もあります。その衝動的な行動で一生後悔することをしてしまうかもしれません。
パワハラ被害のような困難を乗り越えた人の話を聞いていると、その9割以上の人は乗り越える直前は心が折れ切っていたといいます。
つまり、心が折れてしまったとしても適切な処置をとることができれば、困難を乗り越えることができるかもしれないということです。
今回は、パワハラの被害で自分を見失わないための「72時間ルール」についてお話します。
パワハラの被害にあったら72時間にやるべきこと
もしあなたがパワハラなどの攻撃を受けて、自分自身がコントロールできなそうになったとき、次の言葉を言い続けてください。
「今は心が折れてしまっている。でも生きている限り必ず良くなる。これから72時間は状況を悪くすることはしない」
場合によっては、このように思うことも難しいかもしれません。しかし、この72時間は危険な行為をしないようするために、自分が落ち着きを取り戻すために必要な時間なのです。
パワハラの被害にあって自分を見失いそうになったとき、次の行動をとってください。そうすることで現状をこれ以上悪くせず、落ち着かせることができます。
ステップ1.言葉にする
まずは自分の心が折れそうになっていることを認めて、自分の気持ちを言葉にして、書き出してください。声にすることができればもっと良いでしょう。できるだけ詳しく書いてみてください。
「○○なので、今、自信を失っている」「○○なのでとても傷ついている」「○○なので恐ろしい」「○○なのでとても怖い」「○○なので本当に悲しい」
これは書き出したり、声に出していることを正当化するということではありません。ただ単に、心が折れそうになっていることを認めて、気持ちを感じとって欲しいのです。
このワークをやっても効果がないようであれば、信頼できる人やこの分野の専門家を探して、自分の口で話してみてください。そうすることで、今よりも被害が大きくなることはないでしょう。
ステップ2.時間を書き出す
今の感情を書き出すことができたら、次はこれをやってみてください。
「書き出した紙に今の時間を書く」
「72時間後が何月何日の何時になるか書く」
「その時間までにつらいことから目を背けるような行動(喫煙、飲酒、浪費など)が我慢できそうになければ、この時間まで待とう。と自分に言い聞かせる」
このシンプルな方法で自分を見失った衝動的な行動を抑えることができます。
まとめ
今回は、パワハラの被害で自分を見失わないための「72時間ルール」についてお話しました。
つらくて心が折れそうなできごとは誰にでも訪れます。そして、それを乗り越えた人とそうでない人はこの「72時間」の過ごし方で大きく差が出ます。
今までと異なる現実が訪れたとき、心は折れます。それは心がもともと弱く新しい現実に対処できずに機能停止状態になってしまうからです。
これが初めて起こったとき、絶望を感じるかもしれませんが、実際にはあなたの心は今までとは違った世界を見ようとしているのです。
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