こんな悩みにお答えします。
この記事を読んでわかること
・パワハラ上司の特徴
・パワハラ上司が部下に与える影響
・パワハラ上司に共通する性格とは
パワハラ上司についてもっと知りたい人、職場での対応に困っている人にとって、パワハラ上司の特徴について解説していきます。
パワハラ上司の特徴を知ることで、今、職場で起こっていることを客観的に判断できるようになります。
目次
パワハラ上司の特徴
パワハラ上司とは、どういう人間なのでしょうか。
結論から言うと「部下を肉体的・精神的に追い込みながら、自分はどんどん出世していく人間」です。
具体的な特徴は次のようなものがあります。
・もともと頭が良くて、仕事ができる
・部下を物のように扱い、失敗は許さない
パワハラ上司は相対的に業務遂行能力が高く、仕事ができます。つまり、もともと頭は良いのです。
一方、部下に対しては奴隷やモノのように扱い、失敗は決して許しません。なぜ失敗したのか、どうすれば解決できるのかを徹底的に攻め続け部下を潰していきます。
パワハラ上司に潰された部下は、耐えきれず心身を疲弊し、会社を辞めていってしましますが、パワハラ上司は自身の成績は社内でもトップクラスであり、若くして、幹部候補という場合が多く見られます。
ゆえに、会社がパワハラ上司に対して問題であるとわかっていても直ぐに処分をすることが難しいのです。
大手企業の役員にも一定の割合で存在し、中小零細企業の代表者や経営者がハラスメント上司であるということも少なくありません。
この中の一定の割合は、いわゆるブラック企業であることは間違いないでしょう。
パワハラ上司は、自分の出世のために部下を奴隷のように扱います。そこには、一切の悪気はなく、自分が正義であるという確信を持っています。
ちなみに、私の場合は、中小零細企業のパターンでした。
中小零細企業の多くは相談窓口の設置もなく、経営者=直属の上司というケースも多いでしょう。社内で相談することも出来ず、その上司も他の誰かから言われることがない(気づきの場がない)、という四面楚歌の職場でした。
ひょっとしたらあなたは、「仕事ができないから責められる」「人柄に問題があるから攻撃される」「もともと精神的に異常があるから仕方がない」そう思っていませんか。
そんなことはありません。パワハラ上司が部下をそのようにつくっていってしまうのです。
パワハラ上司が仕事のできない部下をつくる
「あいつは仕事ができない」
「性格がおかしい」
「人間の心を持っていない」
など、パワハラ上司は他人の前で平然と言い続けます。加えて、叱咤や怒鳴ることも平然と行います。
考えられないかもしれませんが、本人はそれが善であると信じています。
このように、多くの人間の前で言い続けることによって、次第にまわりの人間によりパワハラを受けた部下は受け入れられ、支持されていくのです。
パワハラの被害にあった部下は、それを受け続けることで心がすり減っていってしまい本当に仕事ができなくなったり性格がおかしくなっていってしまうのです。
また、パワハラ上司に言われ続けること部下自身も、「自分は仕事ができない」「自分は本当はダメな人間なんだ」と思うようになってしまいます。
そうして、本当に仕事でミスが出るようになったり、今までできたいたことができなくなっていくのです。
この負のサイクルが、続いていくことで、被害にあった部下は身体も心もボロボロになるまで、働きそして、最後は去っていくのです。
実際、私の場合もミスをしてしまった場合、その場に立たされ何時間も怒鳴り散らされたことがあります。周りには他の人間もいました。
「お前はダメだ」「人間のクズだ」何度言われたことか覚えていません。
パワハラ上司に共通する「自己愛性人格」とは
自己愛性人格の人は、自分は他人よりも優れている、人とは違うと思い込み、自分の能力を過大評価することが多くあります。多くのパワハラ上司に共通している性格です。
大きな特徴は次のとおり。
- 他人の評価への強い依存
- 興味があるのは自分だけ
- 自尊心の裏に隠れた弱さ
褒められたい、尊敬されたいという思いが強く、自分のやったことを「すごいことだ」などと強調して周囲に話します。
自分の話に他人も共感してくれると思い込んでいるため、少しの批判や否定によって自尊心が強く傷つけられます。
その反面、他人の才能や業績は「たいしたことない」と過小評価し見下す傾向があるのです。
続いて自己愛性人格について、もう少し掘り下げて解説していきます。
他人の評価への強い依存
自己愛性人格の人は他人が自分をどう見ているかをとても気にします。
また、自分が特別であるという強烈な意識を持っています。つまり、思い描いている理想が高く、自分の手柄を強調する傾向があります。
他人からの評価に敏感で誉められることを常に求めます。他人は自分を誉めるために存在していると考え、誉めてくれる人とは機嫌よくつきあうことができます。
興味があるのは自分だけ
自慢話が多く、自分のミスや間違いを認めようとしません。一方、他人に譲ったりすることが苦手で、注意されたり、否定されることは大嫌いです。
また、一般に、他人に自分の話はよくしますが、人の話にはほとんど興味はありません。
さらに自分を無視されていることに対して、異常な怒りをもって反応することがあります。
この怒りの反応は、強烈であり、パワハラ・モラハラの引き金になっています。
自尊心の裏に隠れた弱さ
パワハラ上司はこのように強い自尊心を持っていると同時に、自分が思う理想の自分と現実が離れていくことを極度に恐れます。
他人に馬鹿にされたくない、劣っていると思われたくない、だからこそ、人よりも仕事ができるように自分を追い込んでいきます。
さらに、その性格が故、自己評価のため、他人が潰れるまで追い込んでいくのです。
このように、「他人よりも優れている自分」と「自信のない自分」の葛藤で生きているのが「自己愛性人格」の人間なのです。
パワハラ上のような人格をつくる原因とは
「自己愛性人格」の原因は、子供の頃の育ち方に原因があると言われています。
子供の頃の自尊心は、親に受け止められ、そこに安心感を得ることで成長していきます。その過程で、褒められることで子供は自信を付けていきます。
しかし、親が結果でしか評価しない、失敗したときは認めてくれないと言った行動を取ると、子供は親の気にいるように行動しないと、愛されないと感じてしまいます。
自己愛性人格がつくられる原因については、下記の記事で解説しています。
まとめ:パワハラ上司は自分が正しいと思っている
今回は、パワハラ上司の特徴について、お話しました。
パワハラ上司は「自己愛性人格」の傾向が強く現れています。
私の上司もこのような性格の持ち主でした。自分のミスは知らぬ顔をし、相手のミスに関しては徹底的に攻め続けるような人格の人間でした。
このように「自己愛性人格」の人は、他人よりも優れているのではなく、極端な性格の持ち主なのです。
ですので、あなたはそんなに不安になったり、自分を信じられないと思わないでください。その相手こそ、心に歪みのある人間なのですから。
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