「パワハラといっても実際にはどんなことが当てはまるのだろう」「文章で書かれているものは多くあるけれど、実際にはどのようなものだろう」
パワハラの行為について、社内で研修や勉強会などを開催している企業も増えてきました。
本や記事を読んで、学ぶことも大事ですが、最近ではパワハラのシチュエーションや対処、解決策を動画でも学ぶことができるようになっています。
この記事ではパワハラの動画について、わかりやすくまとめたサイトをご紹介していますので、自分や身の回りで起きていることがパワハラなのかどうなのか、比較をすることができるようになります。
今回は、文章だけではダメ!パワハラを動画で学ぶ方法や証拠としての有効性についてお話します。
目次
動画で学ぶハラスメント(あかるい応援団)
ご存知の方も多いかもしれませんが、こちらは厚生労働省が公開している「動画で学ぶハラスメント」です。
パワーハラスメントの6つの分類(身体的な攻撃、精神的な攻撃、人間関係からの切り離し、過大な要求、過小な要求、個の侵害)に当てはまるようなパワハラ行為を動画で配信しています。
パワハラ行為の動画以外にも相談や指導方法、セクハラやマタハラに関する情報など、ハラスメントに関する様々な問題や解決方法について、動画で学ぶことができるようになっています。
しかも、動画の内容についても順次、新しいものがあげられていますので、ときどきアクセスしてみるとよいかもしれません。
また、パワーハラスメントの6つの分類について詳しく知りたい方は、こちらの【動画付き】パワハラ(パワーハラスメント)の定義と6つの分類という記事がありますので、ご一読いただければと思います。
https://fins.biz/power-harassment-teigi
パワハラの現場が動画で公開される時代
一方で、パワハラの現場が動画として世の人々に知れ渡るという事件も少なくありません。
スマホの進化により、誰でも簡単に、動画を撮ることができるようになりましたし、それをTwitterなどのSNSで多くの人々に配信することができるようになってきたからです。
続いて、スマホの動画により会社内でのパワハラ行為が世の中に知れ渡った事例について見ていきましょう。
韓国IT企業のパワハラ動画
まずは、韓国の大手IT企業「韓国未来技術」のヤン・ジンホ会長のパワハラ動画です。
ヤン会長は元社員を立たせると、
「何言ってんだ!えぇ!?」
「お前は言葉で人をバカにしたと分かっているのか?お前、いま俺がバカに見えるのか?自分のいた会社の代表に悪口を言うのか?」
と怒鳴り、激しい勢いで頬を平手打ちを繰り返しただけでなく、元社員に土下座で命乞いをさせたといいます。
さらに驚くべきことは、これらのパワハラ動画は内部告発のために撮影されたのではなく、ヤン会長が幹部に撮影をさせ自身のコレクションにしていたということです。
芸能プロダクションのパワハラ動画
2018年11月、デイリー新潮に掲載された「煮えたぎる鍋に部下を……芸能プロ社長壮絶パワハラ動画」では、飲み会の席で出された加熱中の鍋料理に、社長から頭を押さえつけられながら顔を入れられていた被害者の映像が映っていました。
このパワハラの被害者は会見を開き、プロダクションの社長を刑事告訴しました。
この会見では、事件の翌日、事務所社長が男性の自宅を訪れ、「自ら鍋に頭を突っ込んだんだよな」という発言をしていたことも明かされています。
パワハラ動画の行為以外にも、遅刻に対する丸刈りや罰金の要求、さらには日常的な暴力もあったといいます。
参照:「月給8万円」「遅刻したら丸坊主」沸騰鍋に顔押しつけられた被害男性、芸能プロダクション社長を提訴(キャリコネニュース)より
さらに、被害者は、「鍋を見たり、忘年会のシーズンになると思い出す」ということも言っており、いわゆるPTSDを発症していることも伺えます。
パワハラとPTSDの関係性については、こちらの記事「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」はパワハラでも起こりうるのかがお役に立つかもしれません。
兵庫・神戸市の公立小学校のパワハラ動画
2018年9月に撮影された兵庫・神戸市の公立小学校の同僚教師による、激辛カレーを無理やり食べさせるというパワハラ動画がニュースとなりました。
この動画以外にもパワハラの被害者に対して、購入した車の上に乗ったり、ミミズ腫れができるほど尻を叩くなどの行為もあったといいます。
参照:卑劣 同僚教師に激辛カレーを… 教師のいじめ映像 独自入手(FNN)より
あと、少し宣伝になってしまいますが、僕の公式YouTube「SatoshiTV」でもパワハラ解決方法について、紹介していますのでチェックしてみてください。
パワハラの動画は、証拠となるのか
ではパワハラの動画は、証拠となるのかということですが、答えは「イエス」です。
これまでのニュースを見てお分かりの通り、いずれのパワハラ動画もニュースとして取り上げられ当事者や関係者が事情徴収などと受けている状況です。
ですので、もしパワハラの現場を動画などで抑えることができれば、それは有効な証拠となりえるでしょう。
しかし、実際の会社ではスマホで撮影をするといったことは正直、難しいです。
動画以外の方法でパワハラの証拠となりえそうなものといえば「録音」を思いつく方も多いかもしれません。
これは、動画と違ってカメラを合わせたりする必要はありませんから、難易度は下がるでしょう。
ただし、録音をする場合にも注意は必要です。録音を証拠としてあげても場合によっては、被害者が痛手を負う場合もあるからです。
詳しくはこちらの記事これって違法!?「パワハラの録音」は証拠として有効な手立てとなるのかをご覧ください。
まとめ
今回は、文章だけではダメ!パワハラを動画で学ぶ方法や証拠としての有効性についてお話しました。
パワハラ行為については、厚生労働省も積極的に関与しており、2020年からは企業側も措置義務として対応していかなければならない切実な問題です。
かといって、パワハラ問題は会社にすべて任せておけば解決するわけではありません。
パワハラに対する正しい知識と解決方法を企業と従業員の双方が持ち合わせることではじめて、解決の第一歩となりえるでしょう。
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