「入社して間もないので、今すぐ会社を辞めるとキャリア的に良くなんじゃないか」と思い悩んだことはありませんか。
やっとの思いで入社した会社が、まさかのブラック企業でそこにいるパワハラ上司にいびられる毎日。入社してすぐに辞めるのは経歴に傷がつくのではないか、といった相談も多く受け付けています。
一般的に、キャリアというと「履歴書に書ける内容」と認識している方がほとんどだと思いますが、実は、もうひとつの大切な側面もあるのです。
今回は、パワハラの相談。キャリアに関する「2つの側面」についてお話します。
人生としてのキャリア
キャリアとは、狭い意味では職業、職務といったいわゆる、履歴書に書けるようなことです。
しかし、広い意味では、仕事に関する様々な活動、経験、思考、判断といった一連の積み重ねのことを言うのです。これは、仕事を通じて成長する自分と言い換えることもできるでしょう。
近年では、このキャリアに対する概念は広がってきており、仕事以外の生活範囲までも含むようになってきているのです。なぜなら、私たちは仕事だけでなく、親、子、地域住民など他の多くの活動を通じて生活をしているからです。
外的キャリアと内的キャリア
キャリアは、2つの側面に分ける考え方があります。それが「外的キャリア」と「内的キャリア」というものです。
「外的キャリア」とは、その人が今まで経験してきた仕事の内容や実績、地位や人脈のことを指します。客観的に見えやすいので、事実として積み重なっていきます。
一方、「内的キャリア」は外的キャリアを通して得られた、価値観や動機、想いなどをいいます。仕事や人生を動かしていくそのときの想い、心のあり方で、本人の経験とともに変化していくものです。
この2つのキャリアは、それぞれ相互に影響しあっています。たとえば、ある大きな仕事を任され、その役割を果たすうえで仕事に対する意識が養われていきます。
また、心境の変化により会社を辞め、独立・起業といった行動を起こすこともあるでしょう。このように外側と内側が複雑に絡み合いながら、キャリアが形成されていくのです。
まとめ
今回は、パワハラの相談。キャリアに関する「2つの側面」についてお話しました。
パワハラのようにつらい経験も、内的側面に大きな影響を与えます。場合によっては入社した会社を辞め、転職といった方法もあるでしょう。
ここで大切なのは、その行動が「悪い」と捉えないようにすることです。◯か×で物事を判断してしまうのではなく、どちらの判断においても、あなたのキャリアにおいてはすべて正しいということを覚えておいてください。
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