「今の会社だけど、職場の上司から嫌がらせのようなことを受けているけど、パワハラって感じでもないし、どうすればいいんだろう」
「モラハラは職場だけでなく、夫婦などの人間関係でも起こるのだろうか」
こんな悩みにお答えします。
モラルハラスメント(通称モラハラ)は、パワハラとは異なり、その手口が分かりづらく職場の周りの人間はもちろん、モラハラを受けている本人でさえも悩ませてしまう厄介なものです。
この記事では、そんなモラハラについて相談や加害者を訴えるための知識、退職の判断、具体例まで解説しています。
今回は、もう悩まなくて大丈夫。職場のモラハラ相談、対応の仕方についてお話します。
目次
職場環境の悪さとモラハラを見分ける基準は「悪意」があるかどうか
職場の労働環境や人間関係が悪いからと言って、すぐさまモラハラに該当するかというとそうではありません。
職場環境の悪さとモラハラを見分けるためのひとつの基準は「悪意」があるかどうかです。
例えば、あなたの働く環境が他の部署と違って狭くて、暗いような場所で働いていることがモラハラに該当するかというとそうではありません。
しかし、そのような環境を特定の社員だけに行うとモラハラとなってしまう可能性があります。
また、同じ待遇の社員であっても派遣社員や契約社員といった理由で、嫌がらせやいじめのような行為を行うこととモラハラに該当します。
なぜ、モラハラは分かりにくいのか
パワハラやセクハラと異なり、モラハラが発見されにくい理由は、次のとおりです。
- 言葉として発せられる場合が多く、証拠が残らない
- 個人の欠点や苦手なことを言うので、本人も悪いと思ってしまう
- 第三者の前で行われることがない
順番に解説していきます。
言葉として発せられる場合が多く、証拠が残らない
モラハラは、特に言葉による精神的な攻撃を指します。
ですので、誰が見ても「これはモラハラだ!」と分かるような証拠が残りづらいことが発見されない原因のひとつです。
個人の欠点や苦手なことを言うので、本人も悪いと思ってしまう
モラハラは最初は些細なことから始まり、じわじわと被害者の心身をむしばんでいき、モラハラを受けている本人もいつから、どうやって今のつらい状態になってしまったのかわかりません。
またモラハラの行為者(加害者)は巧みな言葉を使ってきますので、言われている被害者でさえも「できない自分が悪いんだ」と思い込んでいるケースもあります。
第三者の前で行われることがない
大勢の前で怒鳴り散らされるといったものであれば、他の人から見てもあれは「今のはモラハラだよね」と認めてもらえるでしょう。
しかし、モラハラに限ってはターゲットとなる相手を呼び出し、誰もいないような場所で行われます。
ですので、モラハラがあったという事実はその行為者(加害者)と被害者しか知らないという結果になってしまうのです。
モラハラ対応策の一番の近道は「相談」
もしあなたがこの記事を読んで、「ひょっとしたらモラハラかもしれない」と思ったら、まずは「相談」することをおすすめします。
なぜならば、誰かに相談することでその状況を客観的に見てもらえるからです。
モラハラの相談場所として、
- 会社の中の相談窓口
- 各都道府県に設置してある総合労働相談センター
- 弁護士事務所
- カウンセリングや病院などのケア
があります。
それぞれ、電話やメール、面談といった方法で、無料相談できるもの、相談料は有料となるものなど様々なものがあります。
モラハラで訴えるためにはどうすればよいか
モラハラの被害を訴えるとなれば、まずは弁護士事務所に相談すると良いでしょう。
弁護士事務所によってもパワハラ・モラハラの訴訟を得意とする事務所あります。
最初の相談だけであれば、無料で行っている事務所もありますのであなたの家から近い場所などを探してみるとよいでしょう。
モラハラで退職するとどうなってしまうのか
モラハラによって体調を崩してしまい、出社をすることが難しくなって退職を余儀なくされてしまったということも珍しくありません。
このように退職の理由が会社にある場合、退職理由は、自己都合、会社都合のどちらになるのでしょうか。
結論から言いますと、普通に退職する場合は「自己都合」になることがほとんどです。
なぜなら会社都合にするためには、会社に対してモラハラがあったという事実を認めさせる必要があるからです。
詳しくは、こちらの記事【保存版】パワハラで会社は辞めるべき?その理由を解説しますをご一読いただければと思います。
とはいえ、モラハラについては我慢し続ける必要はありません。どのような理由であれ、我慢し続けてもメリットはないと言えるからです。
職場のモラハラの具体例
次に、職場のモラハラの具体例についてご紹介します。
- 話しかけても無視をする
- 「だからお前はバカなんだよ」「こんなこともできないのかクズ」などの暴言
- 「休みの日に遊んでいるから仕事でミスをするんだ」などの休日の過ごし方の否定
このような経験があなたにもあるのではないでしょうか。
パワハラと違い、モラハラは言葉による誹謗中傷、嫌がらせ、陰口といった精神的な攻撃のことをいいます。
補足:夫婦間のモラハラについて
補足ですが、精神的な嫌がらせを意味するモラハラは、上司や部下といった職場の人間関係の問題かといえばそうではありません。
夫婦のような、男性と女性といった考えや立場の違う人間関係でも発生してしまうのです。
話し合いによって解決する場合もあれば、場合によっては離婚といったケースも起こりうることから、こちらも弁護士などの専門家に一度、相談をされたほうがいいかもしれません。
まとめ
今回は、もう悩まなくて大丈夫。職場のモラハラ相談、対応の仕方についてお話しました。
職場のモラハラについてまとめると、
- モラハラは他の人からみて、その存在が分かりにくい
- モラハラだと感じたら、まずは「相談」をすること
- モラハラで訴えるなら「弁護士事務所」
- 我慢するくらいなら、会社を辞めてしまっても良い
ということです。
そして、この中で特に大事なことが「相談」をすることです。
モラハラは冷静な精神状態でいるとすぐに分かるものなのですが、精神的に追い込まれてしまうと、何が正しくて何が正しくないのか分からなくなってしまいます。
もしあなた自身が、あなたの身近な大切な人が「モラハラの可能性があるのではないか」と、少しでも気になるようでしたら、まずは他の誰かに相談してみることをオススメします。
そうすることであなたの置かれている状況を客観的に示してくれるからです。
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