あなたは「ストレスは身体を緊張させるだけで、できれば感じないほうが良い」とお考えではありませんか。実は私たちが単純にストレスと呼んでいるものは大きく分けて2種類存在します。
スポーツ選手が競技をするとき、人前でスピーチをするとき、試験を受けるときなどプレッシャーのかかるような状況で実力を発揮するための反応である「チャレンジ反応」と、緊張から逃げ出したくなったり、身を守ることを優先させる「脅威反応」があります。
それでは、「チャレンジ反応」と「脅威反応」には、どのような違いがあり、私たちの身体や健康にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
今回は、ストレスの対処。「2種類のストレス反応」が示す真実についてお話します。
身体の反応
「チャレンジ反応」も「脅威反応」も、あなたがこれから何か行動をするための準備をしているという点は同じです。それは、あなたの心臓の鼓動が速くなるので、ご自身でも気づくことができるはずです。
しかし「脅威反応」の場合は身の危険に備えようとします。襲いかかる脅威に備えるために身体は萎縮し、体中の血管が収縮するのです。
一方、「チャレンジ反応」の場合は、まるで運動をしているときのような反応が起こります。脅威反応とは正反対で、身体はリラックスした状態で、大きな力を出せるように準備しているのです。体中の血管は広がり、より多くの血液が身体をめぐるようになるのです。
心への影響
「脅威反応」が起きたときは、恐怖や怒り、自信のなさが湧き出てきます。この状態のときは、身を守ることを最優先している状態なので「なにか危険なことは起こるのではないか」と、不安に襲われいっそう恐怖を感じるようになるのです。
これに対し、「チャレンジ反応」では、多少の不安は感じながらも、やる気に溢れ、力が湧き、自信が出てきます。なぜなら、このときは身を守ることではなく、自分の望みを追い求めることに力が働くからです。
「チャレンジ反応」を引き起こすためには
同じプレッシャー下に置かれても「脅威反応」と「チャレンジ反応」では真逆の効果があることがわかりました。では、優れた力が出せるようになる「チャレンジ反応」を少しでも引き出すにはどのようにすればよいのでしょうか。
それは「そのプレッシャーに対して、自分で対処できる自信が持てるかどうか」にかかっています。
人はストレスの多い状況に置かれると、その状況と自分の力量を比較します。
「どのくらいむずかしいのだろう」「自分にはできるのだろうか」「誰か助けてくれる人はいないだろうか」このように、ストレスを切り抜けるために必要なものと自分が持っているものというのは、無意識のうちに天秤にかけ、自分で解決できるかどうか評価しているのです。
この評価こそ、どちらのストレス反応が起こるのかを決める鍵となっているのです。
まとめ
今回は、ストレスの対処。「2種類のストレス反応」が示す真実についてお話しました。
同じストレスの状況に置かれても、自分の知識や経験、考え方により、その結果は大きく変わってしまいます。
「チャレンジ反応」を起こすためにもっとも効果的な方法は「自分の強みを理解する」ということです。
そうすることで、今までの自分の準備や努力、乗り越えてきた経験を思い出したり、自分のことを応援してくれる大切な人たちのことを瞬時に考えることができ、脅威をチャレンジに変えることができるのです。
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