職場のパワハラって本当につらいですよね。毎朝、会社に行かなくてはいけないのに、そのことを考えただけで気分も悪くなってしまうものです。
パワハラ上司の説教を聞くたびに「なぜ、そんな風に言うことしかできないんだろう」と何度も思い悩んだことがあるのではないでしょうか。
そんな理不尽なパワハラですが、場合によってはパワハラを行う本人が精神的に病んでしまっていることもあります。では、精神的に病んでいる場合はどのように見分ければよいのでしょうか。
さらに、このパワハラの影響は被害者だけには収まらないということも知っておく必要があります。
もしあなたが今、パワハラの被害を直接受けていなかったとしても、同じ職場や社内でパワハラが発生していればあなたも被害者になり得るからです。
そのパワハラが周りに及ぼす影響について、被害者、行為者、企業の3つの切り口で解説していきます。
今回は、職場のパワハラ。精神的に病んでいる人間の「3つのタイプ」とその影響についてお話します。
まず、職場でパワハラを行う人間(このような人間をパワハラの行為者という場合もあります)は、役者タイプ、ナルシストタイプ、反社会タイプの3つに分類されます。順番に見ていきましょう。
目次
「役者タイプ」
「役者タイプ」の人間は、周りの人の気を常に引こうとし、自分以外の誰かに注目が集まると気分を害します。
他の人はまるで自分が演じる劇の観客だと言わんばかりに、目立ちたがりでいつも人に認めてもらったり、褒めてもらうことを要求しています。
また、他の人に対しては挑発的で人の前で恥をかかせるような言動をするのも特徴です。
次はナルシストタイプについてです。
「ナルシストタイプ」
「ナルシストタイプ」の人間は、自分はなんでもできて他の人よりも優秀であると心から思い込んでいます。
興味があるのは自分だけで、他の人の話題には興味がないばかりでなく、怒りを表すこともあります。他の人を見下し、そんな自分を好む傾向にあります。
最後は、反社会タイプの人間です。
「反社会タイプ」
「反社会タイプ」の人間は、表面的には人を引き付けるような魅力的な人間に見えるかもしれません。
しかし、このタイプの人間には人への思いやり、後悔の気持ち、良心に欠けているという特徴を持っています。言葉巧みに人の弱みを引き出し、つけ込んできます。
欲しいものを手に入れるためには手段を選ばず、そのために人を傷つけたとしても罪悪感はありません。自分にとって利益があると思えば、暴力を振るうことさえあります。
このように、職場でパワハラを行う人間は、「役者タイプ」「ナルシストタイプ」「反社会タイプ」の3つに分類されます。
これらの特徴は、パワハラ上司だけでなく、その予備軍でもある職場のやっかいな人にも当てはまるので注意が必要です。
パワハラ行為が職場の周りに与える影響
続いて、このようなパワハラの行為が周りに与える影響についてみていきましょう。影響を与えるのは、パワハラの被害者、パワハラの行為者、そしてパワハラが発生した企業に分けられます。
パワハラの被害者に与える影響
まずは、被害者に与える影響です。仕事に対するモチベーションの低下、状況が悪化するとうつ病、パニック障害、PTSDなどのメンタル不調といった影響を及ぼします。
PTSDとパワハラの関係については、こちらの記事「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」はパワハラでも起こりうるのか。で解説しています。
パワハラの行為者への影響
繰り返しになりますが行為者とは、パワハラを行った人物を指します。パワハラが社として認められると、懲戒処分といったになるでしょう。また、被害者からの訴訟リスクとして、名誉毀損や人格権侵害として訴えられる可能性もあります。
パワハラが発生した企業への影響
最後は、パワハラが発生した企業への影響です。パワハラ問題は、一度発生すると解決に至るまで多大な時間、労力、コストがかかります。
パワハラが行われているということで、職場の環境は悪化し、業績の低下や良い人ほど辞めていくといったことにもなるでしょう。そして、企業イメージのダウンから信頼を失うということにも充分にありえるのです。
まとめ
今回は、職場のパワハラ。精神的に病んでいる人間の「3つのタイプ」とその影響についてお話しました。
もしあなたの職場で少しでも当てはまるような人がいれば、自分ひとりでなんとかしようとしないでください。また残念ながら企業が主体的に取り組んで解決に至ったというケースはまだ多いとは言えません。
あなたがその相手と関係を持たなければならない状況であれば、ひとりで悩まず専門家に相談をしなければなりません。そして、相談した結果、職場の人間がパワハラ上司だと感じたら、次の2つのことを忘れないでください。
まず、その人が精神的に異常な状態になったのはあなたのせいではないということ。そして、その上司の問題を解決させることはあなたの仕事ではないということです。
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