「パワハラの被害に遭ったら、最終的には企業がなんとかしてくれる」と、思ったことはありませんか。
パワハラを行う上司も、パワハラを受ける部下も、同じ企業の同じ職場にいることがほとんどでしょう。
「我慢できるだけ我慢をして、最後には人事や企業に対して訴えれば、なんとかなるかもしれない」とお考えかもしれませんが、全てが思ったとおりに事が運ぶとは限りません。
企業のパワハラ問題は、自律的に行動をしなければ自分を守ることはできないのです。
今回は、パワハラ企業への対応。自分の身は自分で守らなければいけないワケ、についてお話します。
パワハラ企業への対応。自分の身は自分で守る
榎本 拓海さん(33歳 仮名)は、地元の中小企業に転職して8ヶ月目の営業職でした。
配属された部署の上司も最初は優しく接してくれましたが、2ヶ月目から「そんなこともできないのか」「よくそれで今まで仕事ができてきたな」というパワハラを受けるようになりました。
罵声を受けた当初は、「ミスをした自分が悪いんだ」と意気込んでいましたが、来る日も来る日も上司に怒鳴られ、ついに5ヶ月目にして身体に異変を感じ、そのまま職場で倒れ込んでしまったのです。
その1ヶ月後、一時的に体調は回復傾向にありましたが、復職するまでには至らずそのまま退職を余儀なくされました。
退職の理由は、「自己都合」
職場で倒れるまでの間にも、違う上司に相談していましたが「あいつ(パワハラ上司)もそういうところがあるけど、上手いことやってくれ」と言われただけでした。
榎本さんは、現在、転職活動ですが、パワハラの被害により軽度のPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患っており、なかなか次の職場に踏み込む勇気が持てないでいるのです。
退職後、企業にも取り合ってみましたが、まともに取り合ってもらえず、当時、相談をした上司についても、「そんなことを言ったかもしれないが、ほとんど覚えていない」とのことでした。
まとめ
今回は、パワハラ企業への対応。自分の身は自分で守らなければいけないワケ、についてお話しました。
会社に相談できる上司や窓口があったとしても、最後に自分の身を守れるのは自分しかいません。
自分の身体がおかしいと思ったら、自分で注意をしないといけません。
会社に相談をしたところで、従業員全ての行動を把握しているわけではありませんし、本当におかしくなったとしても「自分で管理していないのが悪い」と言われてしまう可能性もあるのです。
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