この4月から新しい職場に配属になり、特に人間関係が気になる方も多いのではないでしょうか。
最近のニュースでも職場のパワハラやモラハラが話題となっており、特に新しい上司はどのような人なのか気になるところだと思います。
不幸にも中々馬が合わないような上司と出くわしてしまった場合、今後のあなたの仕事に大きな影響を与えてしまうことは言うまでもありません。
特にパワハラやモラハラは、その性質上目に見えないこともあると同時に、パワハラやモラハラが発生するには様々な理由が複雑に絡み合っているからです。
今回は、特にモラハラについて、どのような種類があるのかについて、精神科医のマリー・フランス・イルゴイエンヌ氏よる4つの見解を見ていきたいと思います。
仕事に関して相手を傷つける
仕事に関して相手を傷つけるとは、被害者の発言や意見を受け入れなかったり、業務の成果に対して必要以上に責め立てることを指します。
この種の攻撃は、相手に能力が足りていないことを本人だけではなく、その周りの人たちにも思わせるようにすることが目的とされています。そうすることで、相手を攻撃したとしても周りの共感を得られるようになるからです。
具体例は「指示した仕事しかさせない」「仕事に必要な情報を与えない」「相手の意見に全て反対する」「相手の仕事を必要以上に批判する」「絶えず新しい仕事をさせる」「労働者としての権利(理由のある休暇、遅刻、早退)などを活用しにくくさせる」「わざと失敗させるように仕向ける」などがあげられます。
コミュニケーションを拒否して、相手を孤立させる
コミュニケーションを拒否して、相手を孤立させる行為とは、相手に話かけなかったり、飲み会にわざと誘わなかったりする行動を指します。
一方、加害者からすれば正当な意見「話しかけなかったことはない」など簡単に悪意をごまかすこともできるのが特徴です。
具体例としては「相手に話しかけない」「仲間はずれにする」「存在を無視する」「他の社員と話すことを禁止する」などがあげられます。
相手の尊厳を傷つける
相手の尊厳を傷つけるとは、相手を馬鹿にしたり、軽蔑した態度をとるなど、職場では決して珍しくないモラハラの手段でもあります。しかも、この場合、悪いのは被害者の方だとなる場合が多いのも特徴です。
例えば、「これくらいのことで、傷ついていたら何も言えない」「あいつは被害者意識が強すぎるんだ」といった具合で、加害者は自分の否を認めないでいることができるからです。
具体例としては「ため息をつく、馬鹿にしたように見る、などの軽蔑した態度」「精神的に問題があるようなことを言う」「私生活を批判する」「卑劣、下品な言葉で相手を罵る」などがあげられます。
言葉、肉体的、性的な暴力
言葉、肉体的、性的な暴力が行われるようになるとすでにモラハラは常習化しているようになっています。標的となった人間は、被害者妄想というレッテルが貼られているので周りの人間は誰も助けてはくれないでしょう。
一方、この異常事態に気づいた人間がいたとしても、その当人もモラハラの被害にあうことを恐れ、味方になってくれることが少ないのです。このような場合、外部からの助けがない限り、被害者は抜け出すことが難しいでしょう。
具体例としては「わざとぶつかってみせる」「大声でわめいたり、どなりつける」「言葉や態度でセクハラを行う」「相手の健康上の問題を考えない」などがあげられます。
まとめ
今回は職場のモラハラにを4つの段階に分類してご紹介しました。後半でご紹介したものほど、モラハラの被害状況は深刻になっていることが想像できると思います。
いずれかの分類に当てはまる行為があなたの周りで行われているようでしたら注意が必要です。
冒頭でもお話しましたが、モラハラの攻撃の特性上、見え辛いものであるが故、第3者の視点があってこそ、客観的に把握する必要があるからです。
もし今の状況を相談するのであれば、まずは社外の知人・友人に聞いてもらうことをオススメします。そうすることで、自分の置かれている状況を把握することが簡単になるからです。
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