個人で起業するのって不安ですよね。幼い頃から身近に、起業している人がいればイメージも付きやすいでしょうが、社会に出て、会社員をやっていると起業家=社長という印象で、まるで雲の上の存在のように感じてしまいます。
一方、平成18年の会社法の改正により、株式会社の設立が容易になったことで、起業を目指そうと言う人も増えてきているのも事実です。
しかし、会社員から起業家を目指すとなると何からはじめたらよいか分からず、色々手を出した挙げ句、遠回りをしてしまうのも辛いですよね。
そこで今回は、起業をはじめるときに特に陥りやすい、3つの間違いについてお話します。
1.詳細なビジネスプランを作成する
まず起業の準備段階で、詳細なビジネスプランを作成するのは間違いです。
特に大手企業の経営企画室を経験した人にはありがちです。実際に詳細なプランを立てて、行動に移り、お客様や市場からの反応によっては、行動前に予想していた課題や問題点が変更になることは珍しくありません。
そうなると、何十枚にも及ぶ企画書を作った時間が無駄になるでしょう。また、細かく作り上げたプランであればあるほど、それが正解であると思い込んでしまう危険性もあります。
そのような詳細なプランの作成に時間を使うのではなく、起業の初期段階ではトライ・アンド・エラーのサイクルを早く回していくことのほうが大事と言えるでしょう。
2.そこそこ良い商品・サービスを大勢向けに作る
大企業であれば、自分の会社の過去の商品・サービスや競合他社のものを比較、検討しながら以前のものよりも少しだけ良いモノを作ることができれば、上司から文句を言われないし、社内では出来の良い部下と評価をもらえるかもしれません。
しかし、起業をはじめた当初はこうであってはいけないのです。皆がそこそこ良いと感じるモノは、結局はブランドや企業名で知られることがほとんどで、起業したてのあなたが目指すべきところではありません。
「皆がそこそこ良いモノ」ではなく「少ないけれど、熱狂的なファンを持つ」商品・サービスを作ることの方が大切なのです。
3.直接関係のないイベントや交流会に参加する
世の中には、毎日いたるところで異業種交流会などのネットワークイベントが開催されています。確かにこのようなイベントに参加すると素敵な出会いがありそうな気がしてきますよね。
しかし、残念なことにこれらのイベントに参加している人の中には起業家になりたいと言うけれど行動に移せない人や起業はしているが相手には興味がなく、自分と自分の商品にしか興味がない人たちで溢れかえっています。
このようなイベントや交流会の全てを否定するつもりはありませんが、まず、あなたが会いに行くべき人はお客様ではないでしょうか。もし本当に起業をしたいなら、他にもやるべきことがあるはずです。
まとめ
今回は、起業をはじめるときに陥りやすい、3つの間違いについてお話しました。
起業をしたいと思っているが中々できない人を見ていると、「準備が足りていないからできない」という声を多く聞きます。しかし、起業というのはスポーツの試合のようなものです。相手がいて、ルールもあります。
しかし、試合の内容というものは実際に始まってみないとわかりませんし、予想が外れることだってあります。ですから、準備が足りてないというのは言い訳に過ぎないということです。
起業には難しい理論などは必要ありませんし、多額の資金がなくともできます。必要なのは今の状態から一歩前に出る「勇気」です。
この「勇気」があれば、他の多くの起業家予備軍から抜け出すことができます。なぜなら、皆最初はその勇気の壁で躓いてしまうからです。
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